お気に入りの桂湖です

さよなら、桂

幸いある方の紹介で寺崎満雄氏の「さよなら、桂」の著書をこの時手に入れることができました。
昭和41年4月に桂分校に赴任され
昭和45年11月5日の桂分校の閉校式まで部落と分校の最後を見届けられたのです。

いずれは桂は地図の上に名前をとどめるだけになるでしょうが
陸の孤島といわれた山奥の秘境で心豊かに生きた人達がいたことをお伝えしたくてと綴られています。

まず気になるのは病になったときですが
山にはたくさんの薬草があり
また熊の胆なども常備薬として何時も備えられていたとのこと。

一頭の成獣からとれるものはごく少量だったようです。

重い病気などはやはり医師任せのようで。
近くの村の診療所などの。。。

ただ冬場は雪のため診療所に連れて行くのが遅れ亡くなられる方も多々いらしたようです。
皆さんそれぞれ口には出されませんが
この冬を無事越されるかという不安が付きまとったようで。
相次ぐ村人の病気や怪我による離村だったようです。

川では岩魚が豊富に取れ
また毎年4月になると熊狩りで賑わったようです。
熊捕りの名人といわれる人たちがいらしたようで。。。

一頭の熊から熊の胆 毛皮 肉などかなりの値で取引されたようです。
絹糸、 和紙などで生計をたてておられたようで。。。

桂集落です
また山菜 木の実なども豊富に取れ

春にはこごみ ゼンマイ 蕨 蕗 独活 よしな
これらは保存食にもなります。

秋にはコケ 柿 栗 胡桃 アケビ 栃の実 山葡萄!!
栃餅は大好きです。

「山から沢山の命をもろうて生かさせてもろとるがや」と地元のおばあちゃんが。。。

意味の深い言葉だと思います。

ただ山間地がゆえにお米は採れなかったようで。。。
里におりて絹糸 和紙など売りそのお金でお米その他日用品を買って行かれたようです。
今もその名残りが城端のつもごり市に。。。

また浄土真宗が盛んな地でもあります。
蓮如上人がこの地を通って井波の瑞泉寺に行かれたとあります。
赤尾の道宗と蓮如上人のお話は有名です。

☆「お念仏様 忘れる事ならんぞ」

お念仏様とともに暮らす日々
仏恩の言葉が生きている村でしたと綴られています。
五箇山には桂という合掌集落がありました。
今は桂湖という人口ダムの湖底に眠っていますが。。。

桂は富山県の最南端に位置した秘境中の秘境で
富山県でも屈指の豪雪地帯です。

豪雪
雪が降るとは38豪雪56豪雪を思い出しますが
来る日も来る日も鉛色の空から天井が抜けたかと思うくらいに
朝昼晩降り続くのです。
一晩に1メートル積もるのは当たり前
多い年には積雪4メートルになることも。。。
まず半年は雪の中ですね。。。

寺崎先生の歩くというより深雪の中泳ぐように進んでいったという状況が良くわかります。

北陸の雪は温かいところでもあり湿っているので
屋根雪が一番心配になりますね。

鉛色の空から降り続く雪が白い魔物に思えたものです。

この桂のことが知りたく桂湖まで出かけてきました。

蓮如碑です

桂の歌

僕らは桂の子供です。
小さな小さな仲間です。
けれど僕らに山がある
広い広い空がある
大きい大きいユメがある

閉校式の時は生徒は二人だけだったようです。
24の瞳ではなく4の瞳ですね。
この大自然の中、寺崎満雄先生に教わった子供達は幸せだったと思います。。。